親名義の銀行口座と預金者の認定(東京地裁令和5年7月18日判決:相続相談)
東京地方裁判所令和5年7月18日判決は、父親名義で開設された銀行口座について、真の預金者は名義人の父ではなく実際に口座を開設・管理してきた子であると認定した事案です。口座開設の経緯…
東京地方裁判所令和5年7月18日判決は、父親名義で開設された銀行口座について、真の預金者は名義人の父ではなく実際に口座を開設・管理してきた子であると認定した事案です。口座開設の経緯…
東京高裁令和6年8月29日判決は、入院中の女性が作成したとされる危急時遺言(民法976条)について、証人らの供述の変遷・不合理な点などを理由に、遺言者から証人への口授の事実が認めら…
東京高裁令和5年12月7日決定(令和5年(ラ)第1268号)は、収益物件の賃料収入を原資として引受債務を完済した場合でも負担付贈与の性質は変わらないこと、および負担付贈与における特…
特例法に基づき法的性別を男性から女性に変更した者に対する子の認知請求について、血縁上の父子関係がある限り法的性別にかかわらず認知を求めることができるとした最高裁令和6年6月21日判…
東京高裁令和5年11月24日決定は、家庭裁判所が精神鑑定を実施しないまま後見開始の審判をしたことについて、脳血管性認知症の診断書(長谷川式11点)があっても、本人に一定の意思能力が…
東京地裁令和5年1月26日判決および東京高裁令和5年12月13日判決は、無償返還届出書がある貸宅地の相続税評価について、①相続税法22条の時価と通達の位置付け、②経済的利益が移転し…
家庭裁判所の審判手続において配偶者居住権の取得が認められた福岡家裁令和5年6月14日審判を解説します。民法1029条2号の要件充足の判断過程、黙示の債務免除による特別受益の認定、配…
日本人男性が自ら行った胎児認知の無効確認を求めた事案において、東京家庭裁判所が権利の濫用にあたるとして請求を棄却した判決(令和3年(家ホ)第662号)を解説します。認知者による無効…
相続直前に15億円で購入した賃貸マンションに評価通達6項(特別の事情)が適用され、路線価による評価額(約4.8億円)ではなく鑑定評価額(約10.4億円)で課税が認められた東京地裁令…
大阪地裁令和3年11月26日判決(令和2年(行ウ)第137号)は、配当の基準日後・配当決議前に相続が開始した場合に相続税の課税対象となった配当期待権と、その後に受け取った配当所得へ…
横浜家庭裁判所令和2年2月25日判決は、長谷川式スケール5点(後見相当)の認知症高齢者を養親とする養子縁組について、署名代筆・意思能力の低下・代筆同意の合理的疑いを総合評価して縁組…
山口家庭裁判所周南支部令和3年3月29日審判は、特別縁故者として申立てを行った叔父が審判前に死亡した場合の相続人による地位承継と分与割合の決定、および申立期間を過ぎた者への財産移転…
仙台高裁令和3年1月13日判決は、自筆証書遺言の有効性(自書性・実印押印の事実上の推定・筆跡鑑定の信用性)が争われ、原審が有効と判断した遺言を控訴審が無効と判断した事案です。立証責…
仙台高裁令和3年1月27日判決は、アルツハイマー型認知症に罹患していた97歳の母親が息子との間で自己の相続分全てを無償で譲渡する契約を締結した事案について、意思能力の有無が争われ…
相続の対象とならない一身専属的な権利について、民法に明文のある代理人・委任の当事者・使用貸借の借主・組合員・労働者の地位と、裁判例で一身専属性が認められた認知請求権、婚姻無効確認請…
納骨壇使用契約の中途解約と不返還特約の有効性が争われた大阪地裁令和2年12月10日判決を解説します。契約の法的性質、消費者契約法9条1号による不返還特約の無効、永代使用料の返還範囲…
大阪高裁令和2年8月28日判決は、著名な性格検査(矢田部ギルフォード性格検査:YG性格検査)の検査用紙の著作権を相続した者が、用紙を発行・販売する会社に対し著作権侵害を理由に差止め…
仙台高等裁判所令和2年6月11日決定(令和2年(ラ)第17号)は、全財産を長男に相続させる代わりに二男の生活を援助することを負担とする、いわゆる負担付「相続させる」旨の遺言について…
東京高裁令和2年6月26日判決は、危急時遺言(民法976条)の確認において家庭裁判所が得るべき心証の程度は「一応遺言者の真意に適うと判断される程度」で足りるとした上で、遺言後に行わ…
大阪高裁令和2年2月27日決定は、妻が遺言で夫の推定相続人廃除(民法892条・893条)を求めた事案について、配偶者を廃除するためには、離婚原因である「婚姻を継続し難い重大な事由」…
令和2年7月10日施行の遺言書保管法(法務局における遺言書の保管等に関する法律)について、対象が自筆証書遺言に限られること、家庭裁判所の検認が不要となること、遺言者本人の出頭、省令…
配偶者居住権を死因贈与によって取得できるかについて、民法1028条1項には遺産分割と遺贈のみが規定されていますが、民法554条により死因贈与には性質に反しない限り遺贈の規定が準用さ…
札幌地裁平成30年2月28日判決は、筆跡鑑定の結果と便箋の流通時期を踏まえ、遺言者の自筆とは認め難く作成日も特定できないとして自筆証書遺言を無効と判断しました。民法968条1項の自…
東京地裁平成17年10月20日判決は、「財産の分配は長男に一任する」との自筆証書遺言について、相続人の1人に分配を委ねると公正な分配が期待できないとして民法908条の趣旨に反し無効…
最高裁平成27年11月20日判決は、自筆証書遺言の文面全体に赤色のボールペンで斜線を引く行為について、遺言全体の効力を失わせる意思の表れとして民法1024条前段の「故意に遺言書を破…
相続人の1人が行方不明の場合、遺産分割協議には相続人全員の参加が必要なため、家庭裁判所に不在者財産管理人の選任(民法25条)を申し立てる手続を解説します。申立ての費用・書類・期間…