競合他社から転職した役員経由の原価情報の取得・使用と営業秘密侵害(東京高裁令和6年10月9日判決)
東京高裁令和6年10月9日判決は、競合他社の子会社から転職した役員Aが前職で取得していた商品原価・食材の仕入先・仕入価格等のデータを転職先企業の部長被告人Y1に電子メールで送信し…
東京高裁令和6年10月9日判決は、競合他社の子会社から転職した役員Aが前職で取得していた商品原価・食材の仕入先・仕入価格等のデータを転職先企業の部長被告人Y1に電子メールで送信し…
営業秘密の持ち出しに対する営業秘密侵害罪の要件(図利加害目的)・罰則(10年以下の拘禁刑・2000万円以下の罰金)・両罰規定(法人最大5億円)と刑事告訴の考え方を、条文と裁判例にも…
令和3年少年法改正後に新たに原則逆送事件の対象となった特定少年(犯行時18歳)の強盗事件において、東京家庭裁判所が刑事処分以外の措置を相当と認め、第1種少年院送致・収容期間3年とし…
大阪高裁令和5年7月7日判決は、常習特殊窃盗事件において第1審の無罪判決を破棄し有罪を自判した判決です。防犯カメラ映像の外見類似性評価・犯行後の行動という間接事実の評価・複数の間接…
福岡高裁令和5年12月15日判決は、犯行現場の工具痕と被告人所持のバール等とを照合した「工具痕鑑定」を決め手に15件の侵入窃盗等で被告人を有罪(懲役9年)とした第一審判決を破棄した…
金沢家庭裁判所令和5年3月9日決定は、令和3年の少年法改正以前に保護観察に付されていた元少年(申請当時21歳)が、SNSを通じた未成年者への性的目的の接触行為を繰り返し遵守事項に違…
大阪高裁令和5年5月15日判決は、木製門扉の外側に設けられた4段の石段部分が刑法130条前段の住居侵入罪の客体である「囲繞地」に該当するかが争われた事案です。囲繞地の意義(最判昭和…
特定少年による無免許運転の事案について第1種少年院送致とし収容期間を2年間と定めた那覇家裁沖縄支部令和5年3月7日決定を解説します。改正少年法における犯情の軽重の評価方法、要保護性…
東京高裁令和5年3月17日判決は、持続化給付金の不正受給事件で、会社の内部調査に全面協力した被告人らに代わり会社関係者が警察に申告した行為を、被告人らとの意思の連絡に基づくものとし…
特定少年による恐喝保護事件において、家庭裁判所が試験観察を経ずに少年院送致を決定したことの当否が争われた東京高裁令和4年11月18日決定を解説します。試験観察の機能、家庭裁判所の裁…
最高裁令和4年12月5日決定は、店舗内で膝上丈のスカートを着用した女性客の左後方至近距離から、前かがみになったその下半身に向けて小型カメラを構えるなどした行為について、東京都の迷惑…
最高裁判所第三小法廷令和4年2月14日決定(刑集76巻2号101頁)は、キャッシュカードすり替え型窃盗のすり替え役が、被害者の注意をそらす行為を開始する前の段階でも窃盗罪の実行の着…
東京高裁令和元年7月16日判決(平成30年(う)第1849号)は、無令状の身体検査・公道上での陰部露出要求・疎明資料への不正確な記載という一連の違法捜査を「令状主義の精神を没却する…
キャッシュカードすり替え型の特殊詐欺において、受け子が被害者宅を訪問する前の段階で窃盗罪の実行の着手が認められるかが争われた東京高裁令和3年7月14日判決を解説します。実行の着手の…
東京高裁令和3年9月28日判決(令和2年(う)第1708号・第1938号)は、大麻草の種子を播種したが未だ発芽していない段階でも大麻栽培罪の既遂が成立するという「播種説」を高裁とし…
大阪高裁令和3年3月3日判決は、防犯カメラ映像をもとに行われた顔画像鑑定(B鑑定)について、その信用性および証明力を否定し、原判決(京都地裁の有罪判決)を破棄して被告人に無罪を言い…
東京高裁令和3年3月11日判決は、キャッシュカードすり替え型特殊詐欺の事案において、受け子役の被告人が被害者方を訪れて門扉脇のインターホンを鳴らした段階で窃盗未遂罪の成立(実行の着…
第1種少年院送致を命じた家庭裁判所の決定を抗告審が取り消し差し戻した広島高裁令和2年8月18日決定を解説。自立援助ホームでの示兇器脅迫事案について、社会内処遇優先の原則、要保護性・…
薬物の売買代金が前払いされたものの約束した薬物の一部しか引き渡されなかった場合に、前払代金の全額が麻薬特例法にいう薬物犯罪収益に該当するとした最高裁令和元年12月20日判決を解説し…
刑事裁判における執行猶予について、実刑判決との違い(執行猶予期間を罪を犯さず過ごせば刑の言渡しが効力を失うこと)、刑法が定める初度の執行猶予の要件(3年以下の懲役・禁錮または50万…
2004年の刑事訴訟法改正で導入された即決裁判手続について、事案が明白かつ軽微で被疑者の書面による同意があることなどの要件、起訴後速やかに公判が開かれ必ず執行猶予判決となり保釈も通…
執行猶予期間中に再び罪を犯した場合の再度の執行猶予について、刑法25条2項の要件(1年以下の懲役・禁錮、特に酌量すべき情状、保護観察中でないこと)と必ず保護観察が付くこと、実務上狭…
起訴後に請求できる保釈について、権利保釈・裁量保釈・義務的保釈の3種類、保釈請求書の提出から検察官の意見、裁判官面接、保釈保証金(150万円から300万円程度が相場)の納付、釈放ま…
刑事事件における示談について、不起訴処分や早期釈放、執行猶予など処分が軽くなる可能性が高まり、民事上の紛争も併せて解決できるというメリット、被害者が加害者本人には連絡先を開示しない…
東京地裁平成29年4月27日判決は、傍受により取得した無線LANのWEP鍵でアクセスポイントに接続した行為について、WEP鍵は電波法109条1項の「無線通信の秘密」に当たらないとし…
平成28年5月成立の刑事訴訟法改正で導入された日本版司法取引(証拠収集等への協力及び訴追に関する合意制度)について、他人の刑事事件への協力に限られる点、対象となる特定犯罪、弁護人の…
ご家族や大切な方が逮捕された場合に取るべき対応を解説します。弁護士による即日接見と接見交通権、家族による弁護人選任(刑事訴訟法30条2項)、逮捕から72時間と勾留最長20日という身…